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変数と型 - 変数の宣言、初期化、型の解説 -

  • Javaプログラムにおける変数とは?

    変数の使い方が分からないと何もできないと思いますので、まずは変数について説明します。 変数とは、扱われるデータを一定期間記憶し必要なときに利用できるようにするために、データに固有の名前を与えたものです。 プログラムにおいて変数を扱うための主要な操作は、宣言・代入・参照の3つです。

    Javaプログラムで変数を使用するには、まず型の宣言、次に初期化、必要に応じて値を代入します。 初期化は、初回の代入ともいえます。 変数は、型を宣言して値を代入することで、参照できるようになります。 Javaでは、型の宣言と初期化を同時に(1行で)記述することができます。


    プリミティブ型(基本型)とラッパークラス

    プリミティブ型とは、プログラミング言語によって提供される基本的なデータ型を指します。 Javaのプリミティブ型は、boolean、char、byte、short、int、long、float、doubleの計8つです。 プリミティブ型が保持できる領域や値については、下の表を参考にしてください。

    ラッパークラスは、プリミティブ型の値に対応したObjectが必要なときに、プリミティブ型の値を表すものとして使われています。 ラッパークラスは、java.utilパッケージにあるCollectionクラス群、java.lang.reflectリフレクションパッケージにあるクラス群とともに広く使われています。

    プリミティブ型 ラッパークラス 領域
    boolean Boolean true/false
    char Character 2バイト文字
    byte Byte 1バイト整数(-128〜127)
    short Short 2バイト整数(-132768〜32767)
    int Integer 4バイト整数(-2147483648〜2147483647)
    long Long 8バイト整数
    float Float 4バイト単精度浮動小数点
    double Double 8バイト倍精度浮動小数点

    変数の型宣言と初期化(値の代入)

    以下は、変数の基本型宣言と初期化(代入)の例です。

    サンプルソースコード
    class Hello {
       public static void main(String args[]) {
    
          int aaa;// 宣言
          aaa = 1;// 初期化(代入)
          System.out.println(aaa);
    
          int bbb = 1;// 宣言と初期化(代入)
          System.out.println(bbb);
       }
    }
    

    上のサンプルプログラムでは、変数aaaはint宣言してから、aaaに値として「1」を初期化(代入)しています。 変数bbbは一度にint宣言と「1」を初期化(代入)をしています。 サンプルプログラムを実行すると、「1」が2行出力されます。 どちらも同じ結果になることが分かります。

    変数を初期化しなかった(「aaa = 1;」を記載しない)場合は、下の写真の様にコンパイルエラーとなります。 また、実行中に「NullPointerException」が出力される可能性があります。

    Java初期化

    String型について

    Javaでは、booleanとint以外のプリミティブ型は、あまり使用しません。 他にどのような型を使用するのかというと、文字列型ではStringを、数値型(小数あり)ではBigDecimalを使用します。 String型は、Javaプログラミングにおいて一番使用する型と言っても、過言ではありません。 以下、String型の宣言・初期化について説明します。

    サンプルソースコード
    class Hello {
       public static void main(String args[]) {
    
          String aaa = new String("Java実行");//  宣言と初期化(代入)
          System.out.println(aaa);
    
          String bbb = new String();   // 宣言と初期化(代入)
          bbb = "Java実行";            // 代入
          System.out.println(bbb);
    
          String ccc;         // 宣言
          ccc = "Java実行";   // 初期化(代入)
          System.out.println(ccc);
    
          String ddd = "Java実行";   // 宣言と代入
          System.out.println(ddd);
       }
    }
    

    実行すると、「Java実行」が4行出力されます。どれも同じ結果になることが分かります。 String型の文字列は「String ddd = "Java実行"」の様に「"」で囲みます。


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