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■if文について
ほとんどのプログラミング言語では、条件文としてif文が存在します。 Javaでもif文を記述することができ、if文は極めて使用頻度が高いといえます。 if文を記述すると、条件に応じて様々な処理をさせることができます。
このページには、if文中における処理の抜け方を掲載していますが、途中で処理を抜けたり終了させたりするのではなく、if文を記述して処理させないようにするのが普通です。
■条件文ifでの数値比較
数値型の変数を比較して、条件分岐するif文を例に挙げて説明します。 数値型の値と等しい(比較)は演算子「==」を使用して記述します。 演算子についてはこちら
サンプルソースコード class HIKAKU { public static void main(String args[]) { nt number = 10; if (number == 9) { System.out.println("numberは9です。"); } else if(number == 10){ System.out.println("numberは10です。"); } else { System.out.println("numberは不明です。"); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「numberは10です。」が表示されます。 numberは「int number = 10;」により、値「10」を保持していますので、「number == 9」には該当しません。 次の「number == 10」に該当しますので、該当するブロックの「numberは10です。」が表示されます。 「numberは10です。」を表示後、if文を抜けますのでelse文にある「numberは不明です。」は表示されません。
■条件文ifでのnull比較
変数がnullの場合、nullを比較・判定して、条件分岐するif文を例に挙げて説明します。 nullと等しい(比較)は「==」を使用して記述します。
サンプルソースコード class HIKAKU { public static void main(String args[]) { String str = null; if (str == null) { System.out.println("strはnullです。"); } else { System.out.println("strはnullではありません。"); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「strはnullです。」が表示されます。 String型がnullの場合を例に挙げていますが、他の型でもnullを判定する場合は同様に記述します。
■条件文ifでのString(文字列)比較
String(文字列)型の変数を比較して、条件分岐するif文を例に挙げて説明します。 String(文字列)型の文字列と等しい(比較)は「equals」を使用して記述します。
サンプルソースコード class HIKAKU { public static void main(String args[]) { String str = "かきくけこ"; if (str.equals("あいうえお") ) { System.out.println("strは「あいうえお」です。"); } else if (str.equals("かきくけこ") ) { System.out.println("strは「かきくけこ」です。"); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「strは「かきくけこ」です。」が表示されます。 尚、変数「str」がnullの場合はエラーが発生します。 「str」がnullの可能性がある場合は、先に「==」でnullを判定します。 また、String型を「==」で判定すると、文字列の判定とは異なる結果(オブジェクトの比較)が返されます。
■条件文ifを抜ける(処理を抜ける)
if文中において、処理を途中で抜ける場合は、「return」を記述します。 ただし、途中で処理を抜けたり終了させたりするのではなく、if文を記述して処理させないようにするのが普通です。
サンプルソースコード class HIKAKU { public static void main(String args[]) { String aaa = "あいうえお"; String bbb = "かきくけこ"; if (!aaa.equals(bbb) ) { System.out.println(aaa); System.out.println(bbb); if(aaa.equals("あいうえお")){ return; } System.out.println("さしすせそ"); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「さしすせそ」が表示されず、「return;」で処理を抜けていることが分かります。 if文のみではなく、処理自体を抜けます。(呼び出し元へ返る) 条件文switchやループ文では「break」を記述することができますが、条件文ifでは「break」を記述することはできません。
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