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■for文について
ほとんどのプログラミング言語では、ループ(繰り返し)文としてfor文が存在します。 for文は、条件が真の間だけ処理の実行を繰り返すというループを記述するための文です。 for文を記述すると、同じ様な処理を繰り返すプログラムを効率よく作成できます。
forループは、whileループと違って、ループに入る直前にループカウンタ変数の初期化を含む点で異なります。 ただし、おすすめしませんが、「for()」の中でループカウンタ変数を初期化しなくてもfor文は正常に動作します。
■ループ(繰り返し)for文の処理
処理を10回ループ(繰り返し)するfor文を例に挙げて説明します。 以下のJavaプログラムをコンパイルして実行してみてください。
サンプルソースコード class LOOP { public static void main(String args[]) { String str = "処理します"; // ループカウンタ変数の初期化を含める for(int i=0; i<10; i++) { System.out.println( str + i ); } int num=0; // ループカウンタ変数の初期化を含めない for(; num<10; num++) { System.out.println( str + num ); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「処理します0」〜「処理します9」の10行が2セット表示されます。 0から9までカウントできているのは、「for(int i=0; i<10; i++) {」と「}」の間の処理が以下の1〜3の手順で繰り返されたためです。
1.「int i=0;」でループカウンタ変数の「i」を初期化しています。
2.「i<10」で「i」が10未満の間、つまり「i」が0から9まで、処理を繰り返しています。
3.1回処理する毎に「i++」でループカウンタ変数の「i」をインクリメント(1加算)しています。
ループカウンタ変数をループ毎に初期化したら処理が終了しませんので、1に関しては最初の一回のみ初期化されています。 2、3に関しては、1回ループする毎に判定し、処理されます。
■ループ(繰り返し)処理を終了する(抜ける)方法
ループ(繰り返し)処理を、途中で終了する方法を説明します。 以下のサンプルプログラムの様に、for文中に「break」を記述して、繰り返し処理を終了させることができます。
サンプルソースコード class LOOP { public static void main(String args[]) { String str = "処理します"; for(int i=0; i<10; i++) { System.out.println( str + i ); break; } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「処理します0」が1行が表示されます。 これは、for文により10回処理を繰り返そうとしますが、「break」により途中でfor文を抜けたからです。
■ループ(繰り返し)処理の途中で読み飛ばして処理を継続する方法
ループ(繰り返し)処理の途中で処理を読み飛ばして、かつ処理を継続させる方法を説明します。 以下のサンプルプログラムの様に、for文中に「continue」を記述することで、繰り返し処理の途中で処理を読み飛ばして、かつ処理を継続させることができます。
サンプルソースコード class LOOP { public static void main(String args[]) { String str = "処理します"; for(int i=0; i<10; i++) { if(i==0){ continue; } System.out.println( str + i ); } } }
上記のJavaプログラムを実行すると、「処理します1」〜「処理します9」の9行が表示されます。 これは、for文により10回処理を繰り返していますが、「continue」により、「処理します0」のみを読み飛ばして処理を継続したからです。 サンプルソースコードのif文については、if(条件文)を使用するをご覧ください。
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