■switch文について

ほとんどのプログラミング言語では、条件文としてswitch文が存在します。 caseと合わせて記述するので、switch・case文とも呼ばれます。 switch文を記述すると、条件に応じて様々な処理をさせることができます。 Javaでもswitch文を記述することができ、一般にswitch文は条件判断を繰り返すif文に比べて高速に動作します。

switch文は、人によって書き方が統一しにくかったり、if文と比べて誤動作の原因になりやすかったりするため、開発現場ではswitch文の利用を禁止しているところもあります。

■条件文switchで数値を判定する方法

数値型の変数を比較して、条件分岐するswitch文を例に挙げて説明します。 数値型の値と等しい判定（比較）は、サンプルプログラムの様に「case 数値:」と記述します。

ただし、switch文では、値を判断する式は、整数（int）でなければなりません。 また、if文とは異なり、nullを判定することはできません。

class SWITCH1 {

    public static void main(String args[]) {

        int num = 0;

        switch (num) {
        case 0:
        case 1:
            System.out.println("numは0または1");
            break;

        case 2:
            System.out.println("numは2");
            break;

        case 3:
            break;

        default:
            System.out.println(num);
            break;
        }
    }
}

上記のJavaプログラムを実行すると、「numは0または1」が表示されます。 numの値を変えて、動作を確認してみてください。 処理の流れとしては、case分節中の処理をして「break;」で処理を抜けています。 case分節中に「break;」を記述するのを忘れると、そのまま次のcase分節中を処理してしまうので注意が必要です。

■条件文switchで文字を判定する方法

switch文で文字を判定するときは、サンプルプログラムの様に「case '文字':」と記述します。 値を「'」で囲む他は、数値型と全く同じです。

switch文では、値を判断する式は、文字（char）でなければなりません。 文字列（String）は、判定できません。 また、if文とは異なり、nullを判定することはできません。

class SWITCH2 {

    public static void main(String args[]) {

        char moji = 'a';

        switch (moji) {
        case 'a':
        case 'b':
            System.out.println("mojiはaまたはb");
            break;

        case 'c':
            System.out.println("mojiはc");
            break;

        case 'd':
            break;

        default:
            System.out.println(moji);
            break;
        }
    }
}

上記のJavaプログラムを実行すると、「mojiはaまたはb」が表示されます。 mojiの値を変えて、動作を確認してみてください。 case分節中の処理をして「break;」で処理を抜けます。 case分節中に「break;」を記述するのを忘れると、そのまま次のcase分節中を処理してしまうので注意が必要です。

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