■メソッドの呼び出し方

メソッドの呼び出し方を分かりやすく説明します。 例えば、「void method()」というメソッドが記述されていたとします。 この場合は、メソッドの引数や戻り値は設定されていません。 「void」は、戻り値として何も返さないことを意味します。 戻り値が設定されていても、必ず受け取る（変数に代入する）必要はありませんが、引数を必要とする場合は、引数を設定して呼び出す必要があります。 例に出した「void method()」というメソッドは、引数を必要としません。 つまり、「void method()」というメソッドを呼び出すときは、「method();」と記述すればOKです。

言葉では伝わりにくいと思いますので、以下のサンプルプログラムを見ながら、理解を深めてください。 外部のクラスからメソッドを呼び出すことも多いと思いますが、このページでは分かりやすいように、単一クラスで説明しています。 また、メソッドに焦点を当てており、サンプルプログラムには余計な文法を使用していません。

■引数がないメソッドを呼び出す方法

引数をとらないメソッドを呼び出してみます。以下のプログラムを実行してみてください。

class sample {
	public static void main(String args[]) {
		method();
		System.out.println("メソッドの外");
	}
	static void method(){
		System.out.println("メソッドの中");
	}
}

実行結果として、「メソッドの中」が先に出力され、後に「メソッドの外」が出力されます。 これは、「method()」と記述することで、「static void method()」節が実行されたからです。

着目すべきは、プログラムの上から順に「public static void main(String args[])」節が実行された後で、「static void method()」節が実行されている訳ではないことです。 「public static void main(String args[])」内に記述されている「method();」によって、「static void method()」節が実行されています。 試しに「public static void main(String args[])」内に記述されている「method();」のみを削除して実行すると、 「メソッドの外」のみが出力されます。

今回は、引数なしのメソッドを呼び出す方法を説明しました。 次ページでは、引数ありのメソッドを呼び出す方法を説明します。

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