■メソッドの引数とは？

引数とは、メソッドを呼び出すときに、処理を実行するために渡す値のことです。 メソッド内で変数として扱えるようにしたもののことで、”ひきすう”と読み、パラメータとも呼ばれます。

メソッドの引数は、メソッドの「(」と「)」の間に記述できます。 例えば、「void method(String str)」というメソッドだと、”String str”が引数にあたります。 メソッドが引数をとる場合は、引数を設定して呼び出す必要があります。 例に出した「void method(String str)」というメソッドは、引数を必要としますので、メソッドを呼び出すときは、「method("引数A");」と記述します。

メソッドに引数（パラメータ）を設定すると、引数により処理を変えたりできるので便利です。 同じような処理をするメソッドを、複数作成する必要がなくなるので、作業効率があがります。 ちなみに、メソッドの引数の数は最高で255個という制限があります。 10個以上の引数を使用するメソッドですら稀なので、制限は特に気にしなくて問題ないと思います。

■引数があるメソッドを呼び出す方法

引数ありのメソッドを記述するには、サンプルプログラムの様に「(」と「)」の間で型宣言します。 まず、以下のプログラムを実行してみてください。

class sample {
	public static void main(String args[]) {
		// 呼び出し先
		method("引数A");
		method("引数B");
	}
	// 呼び出し元
	static void method(String str){
		System.out.println(str);
	}
}

実行結果として、「引数A」が先に出力され、後に「引数B」が出力されます。 引数ありのメソッドを呼び出すには、呼び出し元と呼び出し先の引数の型と数が一致している必要があります。

呼び出し元である「static void method(String str)」の引数は、”String str”であり、引数のデータ型はString（文字列）です。 メインプログラム内にメソッドを呼び出すときは、「method("引数A");」と記述することで、String型の引数を設定しています。 なお、呼び出し元の”str”は変数名ですので、任意の名前で構いません。

■複数の引数をとるメソッドを呼び出す方法

次は、引数の数が２つ、型が２種類のメソッドを実行します。

class sample {
	public static void main(String args[]) {
		String kekka = "結果";
		int num = 1;
		method(kekka, num);
	}
	static void method(String str, int i){
		System.out.println(str + i);
	}
}

実行結果として、「結果1」が出力されます。 「static void method(String str, int i)」の”str”はString型、”i”はint型になっています。 「method(kekka, num)」の”kekka”はString型、”num”はint型になっています。 呼び出し元と呼び出し先の引数が、左から順番にString型、int型となっていることを確認できます。 もし、呼び出し元と呼び出し先の引数指定が不適切な場合は、以下の様にコンパイルエラーとなります。



上の様なエラーが出力された場合は、引数の型や数を再度確認してみてください。 ずいぶん前の行で宣言した変数を、引数に指定している場合などで、型の指定が不適切なことがあります。

ここまでは、「void」と記述することで戻り値なしのメソッドを実行しました。 次ページでは、戻り値ありのメソッドを呼び出します。

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