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■intとStringについて
intは数値を扱う基本型(プリミティブ型)であり、Stringは文字列を扱う型(クラス)です。 Stringは基本型と異なり、文字列を扱うクラスとしてJavaのAPI(「java.lang」パッケージ)に定義されています。 「java.lang」パッケージには、基本型であるintの値をオブジェクトにラップする「Integer」クラスも定義されています。
■int型(基本型)とString型のキャスト
APIの中でも「java.lang」パッケージは、プログラム言語の設計にあたり基本的な機能を提供するので、特に重要なクラスと言えます。 基本型とString型のキャストは、「java.lang」パッケージに定義されているラッパークラスを経由して実行します。
int型とString型のキャストは、数あるキャストの組み合わせの中でも使用頻度が高いと思います。 ここでは、ラッパークラスについては詳しく説明しませんが、キャストの方法を知っておくだけでも、かなり便利になります。 サンプルソースを使って説明していますので、実際に実行して動作を確認することをおすすめします。
■基本型からString型への変換
以下のサンプルプログラムでは、基本型(char、int、double)からString型へ変換しています。
サンプルソースコード class sample { public static void main(String args[]) { char c = 'あ'; int num1 = 100; double num2 = 777.77; String str1 = String.valueOf( c ); String str2 = String.valueOf( num1 ); String str3 = String.valueOf( num2 ); System.out.println("キャスト後:" + str1 ); System.out.println("キャスト後:" + str2 ); System.out.println("キャスト後:" + str3 ); } }
boolean、long、floatに関しても同様に記述することで、型変換が可能です。 なお、「java.lang」パッケージは「import java.lang.*;」とimport宣言を記述しなくても使用できます。
■String型から基本型への変換
以下のサンプルプログラムでは、String型から基本型(char、int、double)へ変換しています。
サンプルソースコード class sample { public static void main(String args[]) { String str1 = "100"; String str2 = "777.77"; int num1 = Integer.parseInt( str1 ); double num2 = Double.parseDouble( str2 ); System.out.println("キャスト後:" + num1 ); System.out.println("キャスト後:" + num2 ); } }
long、floatに関しても同様にLong、Floatなどのラッパークラスを利用することで、型変換が可能です。 booleanに関しても考え方は同様ですが、プログラムの見た目が異なりますので、boolean型とString型のキャストページに具体例を掲載しています。
なお、String(文字列)からchar(文字)に変換することはできません。 charとStringの領域の関係は、「小」と「大」でなので、領域が縮小する型変換は規則どおり許可されていません。
次ページでは、boolean型とString型のキャストについて説明します。» 次ページ「boolean型とString型のキャスト」
トップページ » Javaキャスト入門 » intとStringの型変換
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