Javaプログラムでファイルに書き込み・上書きする方法

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Javaプログラムでファイルを読み込むときは、FileWriterクラスで用意されているwrite()メソッドを使います。 FileWriterクラスは、Fileクラスを拡張する形で利用しますので、「java.io.File」、「java.io.FileWriter」の両クラスをインポートする必要があります。また、例外クラスとして、「java.io.IOException」をインポートする必要があります。

まず、「new File(編集するファイル名)」で、Fileクラスのオブジェクトを作成します。ファイル名は絶対パスで指定しても相対パスで指定しても構いませんが、拡張子まで記述してください。絶対パスで指定する場合は、「new File("c:¥¥test¥¥ファイル名.txt")」の様に記述します。

次にFileWriterクラスをインスタンス化します。このとき「IOException」例外が発生する可能性がありますので、例外処理「try、catch」文の中でインスタンス化します。ファイルに書き込みするときは、FileWriterクラスのwrite()メソッドを実行します。 write()メソッドは書き込む値として文字コードや文字列を指定することができます。

最後にFileWriterクラスのオブジェクトに対してclose()メソッドを実行してファイルを閉じます。

上書きせずにファイルの行を追加する方法については、このページの下段に掲載しています。テキストファイルの任意の行や任意の文字を編集する方法を知りたい方は、ファイルの内容を編集する方法をご覧ください。

サンプルソースコード
import java.io.File; import java.io.FileWriter; import java.io.IOException; class sample { public static void main(String args[]) { if ( args.length == 0 ) { System.out.println( "パラメータが未指定" ); return; } // Fileクラスをインスタンス化 File file = new File( args[0] ); // ファイルが存在するかどうかを判定 if ( !file.exists() ) { // ファイルが存在しない場合は処理終了 System.out.println( "ファイルが存在しない" ); return; } // 指定されたパスがファイルかどうかを判定 if ( !file.isFile() ) { // ディレクトリを指定した場合は処理終了 System.out.println( "ファイル以外を指定" ); return; } // ファイルが書き込み可能かどうかを判定 if ( !file.canWrite() ) { // ファイルが読み込み不可の場合は処理終了 System.out.println("ファイルが読み込み不可"); return; } try { // FileWriterクラスをインスタンス化 FileWriter filewriter = new FileWriter(file); filewriter.write("１行目書き込み¥r¥n"); filewriter.write("２行目書き込み¥r¥n"); filewriter.write("３行目書き込み"); // ファイルを閉じる filewriter.close(); } catch ( IOException ex ) { System.out.println( ex ); } } }

サンプルソースコード

import java.io.File;
import java.io.FileWriter;
import java.io.IOException;

class sample {
    public static void main(String args[]) {

        if ( args.length == 0 ) {
            System.out.println( "パラメータが未指定" );
            return;
        }

        // Fileクラスをインスタンス化
        File file = new File( args[0] );

        // ファイルが存在するかどうかを判定
        if ( !file.exists() ) {
            // ファイルが存在しない場合は処理終了
            System.out.println( "ファイルが存在しない" );
            return;
        }

        // 指定されたパスがファイルかどうかを判定
        if ( !file.isFile() ) {
            // ディレクトリを指定した場合は処理終了
            System.out.println( "ファイル以外を指定" );
            return;
        }

        // ファイルが書き込み可能かどうかを判定
        if ( !file.canWrite() ) {
            // ファイルが読み込み不可の場合は処理終了
            System.out.println("ファイルが読み込み不可");
            return;
        }

        try {

            // FileWriterクラスをインスタンス化
            FileWriter filewriter = new FileWriter(file);

            filewriter.write("１行目書き込み¥r¥n");
            filewriter.write("２行目書き込み¥r¥n");
            filewriter.write("３行目書き込み");

            // ファイルを閉じる
            filewriter.close();

        } catch ( IOException ex ) {
             System.out.println( ex );
        }
    }
}

サンプルソースコードをコンパイルして、「sample.class」と同じフォルダに「test.txt」を作成します。コマンドプロンプトで「java sample test」のようにパラメータを指定して実行すると、write()メソッドで指定した値が「test.txt」ファイルに書き込まれます。

FileWriterクラスのwrite()メソッドを利用して改行を書き込みたい場合は、改行を表すコードを書き込みます。改行を表すコードはOSによって異なるため注意して下さい。 Windowsの場合であれば「¥r¥n」を記述すると改行を書き込みます。サンプルソースコードでも改行を書き込んでいますので、動作を確認してみてください。

サンプルソースコードには、exists、isFile、canWriteなど様々なメソッドを記述しています。各メソッドの動作についても確認してみてください。

上のサンプルソースコードを実行するとファイルの内容が完全に上書きされます。上書きせずにファイルの行を追加したい場合は、下のサンプルコードを実行してください。

上書きせずにファイルの行を追加する場合は、FileWriterクラスをインスタンス化するときに、引数が2つのコンストラクタを利用します。「new FileWriter(file, true)」と記述するだけで、上書きせずにファイルの行を追加することができます。 FileWriterコンストラクタの第2引数が true の場合、データはファイルの先頭ではなく最後に書き込まれます。

サンプルソースコード
import java.io.File; import java.io.FileWriter; import java.io.IOException; class sample { public static void main(String args[]) { if ( args.length == 0 ) { System.out.println( "パラメータが未指定" ); return; } // Fileクラスをインスタンス化 File file = new File( args[0] ); // ファイルが存在するかどうかを判定 if ( !file.exists() ) { // ファイルが存在しない場合は処理終了 System.out.println( "ファイルが存在しない" ); return; } // 指定されたパスがファイルかどうかを判定 if ( !file.isFile() ) { // ディレクトリを指定した場合は処理終了 System.out.println( "ファイル以外を指定" ); return; } // ファイルが書き込み可能かどうかを判定 if ( !file.canWrite() ) { // ファイルが読み込み不可の場合は処理終了 System.out.println("ファイルが読み込み不可"); return; } try { // FileWriterクラスをインスタンス化 FileWriter filewriter = new FileWriter(file, true); filewriter.write("１行目書き込み\r\n"); filewriter.write("２行目書き込み\r\n"); filewriter.write("３行目書き込み\r\n"); // ファイルを閉じる filewriter.close(); } catch ( IOException ex ) { System.out.println( ex ); } } }

サンプルソースコード

import java.io.File;
import java.io.FileWriter;
import java.io.IOException;

class sample {
    public static void main(String args[]) {

        if ( args.length == 0 ) {
            System.out.println( "パラメータが未指定" );
            return;
        }

        // Fileクラスをインスタンス化
        File file = new File( args[0] );

        // ファイルが存在するかどうかを判定
        if ( !file.exists() ) {
            // ファイルが存在しない場合は処理終了
            System.out.println( "ファイルが存在しない" );
            return;
        }

        // 指定されたパスがファイルかどうかを判定
        if ( !file.isFile() ) {
            // ディレクトリを指定した場合は処理終了
            System.out.println( "ファイル以外を指定" );
            return;
        }

        // ファイルが書き込み可能かどうかを判定
        if ( !file.canWrite() ) {
            // ファイルが読み込み不可の場合は処理終了
            System.out.println("ファイルが読み込み不可");
            return;
        }

        try {

            // FileWriterクラスをインスタンス化
            FileWriter filewriter = new FileWriter(file, true);

            filewriter.write("１行目書き込み\r\n");
            filewriter.write("２行目書き込み\r\n");
            filewriter.write("３行目書き込み\r\n");

            // ファイルを閉じる
            filewriter.close();

        } catch ( IOException ex ) {
             System.out.println( ex );
        }
    }
}

サンプルソースコードをコンパイルして、「sample.class」と同じフォルダに「test.txt」を作成します。コマンドプロンプトで「java sample test」のようにパラメータを指定して実行すると、write()メソッドで指定した値が「test.txt」ファイルに書き込まれます。同じように続けて実行した後にファイルを開いてみると行が追加されていることを確認できます。これは、システムのログファイル等でよくみられる編集方法です。

上記を踏まえて、JavaのAPI「java.io.FileWriter」を確認してみてください。きっと、FileWriterクラスの使い方を理解できるでしょう。

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