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Javaプログラムでファイルを読み込む方法

  • Javaプログラムでファイルを読み込むときは、BufferedReaderクラスで用意されているreadLine()メソッドを使います。 BufferedReaderクラスは、FileReaderクラスを拡張する形で利用しますので、「java.io.File」、「java.io.FileReader」、「java.io.BufferedReader」をインポートする必要があります。 また、例外クラスとして、「java.io.IOException」をインポートする必要があります。

    FileReaderクラスだけを使ってファイルを読み込むことも可能ですが、処理効率が非常に悪いので、BufferedReaderクラスを使うのが普通です。 FileReaderクラスでは、1文字単位でファイルを読み込みますが、BufferedReaderクラスを利用すると、行単位でまとめて読み込んで処理できます。

    まず、「new File(読み込むファイル名)」で、Fileクラスのオブジェクトを作成します。 ファイル名は絶対パスで指定しても相対パスで指定しても構いませんが、拡張子まで記述してください。 絶対パスで指定する場合は、「new File("c:¥¥test¥¥ファイル名.txt")」の様に記述します。

    次にFileReaderクラスをインスタンス化します。 このとき「FileNotFoundException」例外が発生する可能性がありますので、例外処理「try、catch」文の中でインスタンス化します。

    次にBufferedReaderクラスをインスタンス化して、readLine()メソッドを実行します。 readLine()メソッドを実行すると、テキストファイルから1行分のテキストをまとめて読み込み、実行結果として改行を含まないString型の値を返します。

    最後にBufferedReaderクラスのオブジェクトに対してclose()メソッドを実行してファイルを閉じます。 BufferedReaderクラスのオブジェクトに対してclose処理を行えば、その元になっているFileReaderクラスの方はcloseしなくても構いません。


    サンプルソースコード
    import java.io.File;
    import java.io.FileReader;
    import java.io.BufferedReader;
    import java.io.FileNotFoundException;
    import java.io.IOException;
    
    class sample {
        public static void main(String args[]) {
    
            if ( args.length == 0 ) {
                System.out.println( "パラメータが未指定" );
                return;
            }
    
            // Fileクラスをインスタンス化
            File file = new File( args[0] );
    
            // ファイルが存在するかどうかを判定
            if ( !file.exists() ) {
                // ファイルが存在しない場合は処理終了
                System.out.println( "ファイルが存在しない" );
                return;
            }
    
            // 指定されたパスがファイルかどうかを判定
            if ( !file.isFile() ) {
                // ディレクトリを指定した場合は処理終了
                System.out.println( "ファイル以外を指定" );
                return;
            }
    
            // ファイルが読み込み可能かどうかを判定
            if ( !file.canRead() ) {
                // ファイルが読み込み不可の場合は処理終了
                System.out.println("ファイルが読み込み不可");
                return;
            }
    
            try {
    
                // FileReaderクラスをインスタンス化
                FileReader fr = new FileReader( file );
    
                // BufferedReaderクラスをインスタンス化
                BufferedReader br = new BufferedReader( fr );
    
                String str = null;
    
                // ファイルを1行ずつ読み込む
                while ( ( str = br.readLine() ) != null ) {
                    System.out.println( str );
                }
    
                // ファイルを閉じる
                br.close();
    
            } catch ( FileNotFoundException ex ) {
                 System.out.println( ex );
            } catch ( IOException ex ) {
                 System.out.println( ex );
            }
        }
    }
    

    サンプルソースコードをコンパイルして、「sample.class」と同じフォルダに「test.txt」を作成します。 作成した「test.txt」の内容を編集します。 コマンドプロンプトで「java sample test」のようにパラメータを指定して実行すると、「test.txt」ファイルの内容が表示されます。

    readLine()メソッドを使うとまずファイルの先頭の1行を読み込んでくれます。そして自動的に読み込む位置が次の行に移ります。 繰り返しreadLine()メソッドを実行することで、ファイルの先頭から最後まで順にテキストを読み込んでくれることになります。

    「java.io.FileNotFoundException」は、「java.io.IOException」の下位クラスなので、明示的にインポートする必要はありませんが、サンプルソースコードではインポートしています。

    サンプルソースコードには、exists、isFile、canReadなど様々なメソッドを記述しています。 各メソッドの動作についても確認してみてください。

    上記を踏まえて、JavaのAPI「java.io.BufferedReader」を確認してみてください。 きっと、BufferedReaderクラスの使い方を理解できるでしょう。



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